第五話・賃率・2021年・1月
賃率
こりゃぁ、第五話、じゃけん。
今回は、めちゃ説明しにくい、賃率の話。
コイツは非常に説明するんが難しいからキチンと説明出来るか自信無いけど触れない訳にもいかんので書きます。
何で説明しにくいかと言うとやね、
タクシー会社ごとに全然バラバラやし確率変動があったりと複雑やから、ざっくりとしか説明できんのよ。
そやから、ざっくりいくよ。
賃率とは、
タクシー乗務の税抜き売り上げのうちドライバー取り分の割合の事。
賃率は、会社によって違うし売り上げに応じて段階的に確率変動したりするので正確な比較が出来ない。
大手タクシー会社よりも中小タクシー会社の方が賃率が高い場合が多い。
これは、中小タクシー会社が大手タクシー会社と同じ賃率やと人が集まらないので、賃率を上げる事で差別化を測って乗務員を集めようとするからやね。
補足しとくけど、
大手タクシー会社でも賃率の高い会社もあるし、中小でも賃率の低い会社もあります。
あー、ややこしい、、
賃率の高いタクシー会社が良くて、低いタクシー会社が悪いのかと言うとそうとも言い切れないので、ちょい説明しとく。
あくまで、ざっくりと一般的な例やけど、
賃率の高い会社は、ボーナスの無い場合が多く、
賃率の低い会社は、ボーナスの有る場合が多い。
賃率の高い会社は、設備に金をかけない場合が多く。
賃率の低い会社は、設備が整ってる場合が多い。
要は、タクシー会社ごとに千差万別やねん。
あー、説明が難しい、、
賃率の低い会社は、毎月の売り上げから本来はドライバーに支払うべきお金をプールしておいて、それをボーナスや設備投資に注ぎ込んでたりするパターンが多い。
賃率の低いタクシー会社ほど見栄えを良くする為の投資をする傾向があるので、車庫が屋内やったり屋根付きやったり高級車のタクシーが多かったりと何かと見栄えにこだわってる。
その一方で、賃率の高い会社は乗務員に持って行かれるお金が多いから、見栄えにお金をかけられない場合が多い。
昔はともかく、今の大阪で営業してるタクシー会社って、そんなに儲からんねん。
55割が無くなれば、儲かるかも知れんけど、、
もちろん、見栄えも良くて賃率の高い会社もある。
もー、ホンマにややこしくて、ごめんね。
皆んな恐らく、俺が、、
いちばん賃率の高いタクシー会社にしなはれ!
って、言うて締め括ると思ってるやろ。
ところが、違うねん、それが、、
うちの会社は、大阪でトップクラスの高い賃率を誇るタクシー会社。
そやけど、そんなもん何時どないなるかワカランよ。
そう、賃率ってのは、色んな都合で変わるんや。
もしコロナの後遺症で賃率を下げられたとしても、
俺は絶対に、この会社に残る。
その理由は、
会社の経営陣が乗務員を大切にしてくれるから。
設備はめちゃ悪かったけどヤナちゃん社長が汗まみれで綺麗に整えてくれた。
会長のコロナ禍での休業保証の対応もめちゃ早かった。
最低賃金保証さえして貰えないクズ会社の為に必死で走り回ってるドライバーには申し訳ないけど、、
俺は今、緊急事態宣言の最中やのに、
休業保証を貰いながら休ませて貰い、
ビール飲みながら、のんびりとブログを書いてる。
生活費の不安は、無い。
賃率の高いタクシー会社はナンボでもあるけど、
経営陣が乗務員を大切にするタクシー会社は少ない。
殆どのタクシー会社の経営者は乗務員を、働き蜂、ぐらいにしか考えてない。
この記事を読んで不快に感じた経営者は乗務員を大切にしてないから不快に感じるねん。
乗務員を大事にする経営者はこの記事を読んで、うんうんと頷いてるはず。
そんなんどうでも良いから、金、カネ、金、カネ、、って人は、
経営者の質など考えずに、賃率の一番高いタクシー会社に行けば良いと思う。
俺は、賃率に関係なく、乗務員を大切にしてくれるタクシー会社で働く。
それが、いちばん幸せなんを知ってしもたんや。
最初から最後まで、ざっくりした内容の賃率の話でした。
KAZ
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