悩める人材確保・・・2022年5月11日・水曜日
ずっと昔から、
タクシー会社のドライバー確保は想像以上に難しい。
そうそう簡単には人が集まらないし、
人材確保が難しいから、
入社祝金や給与保証など、現金で釣り、
その上で、尚、
採用基準をも下げざるを得ないのが業界体質になってる。
普通の会社では相手にされない60歳以上でも、
採用するタクシー会社は少なくない。
過去の職歴も問われ無いし、
少々、人相が悪くても採用される。
ハローワークの紹介で来る人材は、
他の仕事が見つからず、
やりたくないけど仕方なくタクシーって人が多い。
少しでも良い人材を確保しようとして、
タクシー求人サイトに登録しても、
サイト側は大手タクシー会社を優先的に薦めるから、
応募者が会社を指定して希望しない限り、
中小のタクシー会社に人材がまわってくる事は無い。
大手大口優先の商いは一般常識であり、
サイト側を責める事はできない。
めでたく採用が決まったら、
求人サイトに・・ウン十万の紹介料を支払う。
紹介料を裏取引で上乗せすれば優先的に紹介される。
これも、一般的な商習慣であり、責める事はできない。
紹介サイトかて商売やから、
よーさん紹介料をくれるタクシー会社を薦める。
タクシー求人サイトが応募者の事を真剣に考えて紹介してるとは思えない。
ウン十万を払っても良い人材が確保できる確率は低く、
それが素行の悪い高齢者であっても、
ウン十万の紹介料は一律に支払わないといけない。
素行が良くて、
若くて、
良く働く、
そんな人材を、
中小タクシー会社が採用できる確率はかなり低く、
その道は果てしなく険しい。
他の業界でも採用されるような若い人は、
タクシーを辞めても次の就職先に困らないから、
タクシーで稼げないと判ると見切りが早く直ぐに辞める。
せっかく確保できた若くて良い人材が、
稼げない、
という単純な理由で、
タクシー業界を去っている現在進行形の現実。
人材の確保も難しいが辞めさせないのはもっと難しい。
苦労して確保した有能な人材を辞めさせない為には、
夜勤で手取り35万以上を稼がせないといけない。
残念な事に、
大阪の殆どの大手タクシー会社は、
採用する為の努力は惜しまないが、
辞めさせない為に丁寧に稼ぎ方を教えたりしない。
喉から手が出るほどに欲しい若い人材を、
いとも簡単に離職させてしまう。
大阪タクシー業界の慢性的な人材不足の原因はそこにある。
人材不足の根本的な原因が判っていても、
、稼ぎ方は自分で覚えるもの、
、昔からそういうやり方だから、、
大阪だけかも知れんけど、
大手タクシー会社の体質を変えるのは不可能やと思う。
KAZ