第一話・採用する責任・2021年・1月
採用する責任
KAZブログに新しいカテゴリーを用意した。
タクシー会社の真実
これからタクシードライバーを目指す人に必要な知識を、このカテゴリーで書き残していきたい。
これ、第一話。
現役ドライバーと内勤者の両方の視点からタクシードライバー採用について考えを述べたい。
正しい情報を知って欲しいから、
客観的に書くように心がけてはいるけど、俺の性格上、主観が入った偏った記事になってるかも知れない事を踏まえて読んでほしい。
現在、コロナ禍の影響で、
様々な業種の新規採用や中途採用が見送られてる。
タクシー業界は、
採用に積極的な会社と、及び腰な会社にわかれてる。
決して後者が悪い訳では無い。
そら、慎重になるんも無理はない。
採用する人材によっては赤字の原因を増やしかねないし、
新人が稼ぐのは難しいから、コロナで稼げ無いからと直ぐに辞められて二種免許費用の回収が出来なくなる場合もある。
それらのリスクを鑑みたら採用に慎重になる経営判断は、決して間違っていない。
そんな状況下で、
積極採用してるタクシー会社も多い。
一見、似たように見えるが中身は様々。
積極採用してるから良い会社とは限らない。
コロナ禍で無くても、
そもそも離職率が高いから穴埋めの為に継続的に求人を出してるタクシー会社も多い。
ストレスが多い割に稼げないタクシー会社やから辞めるのであって、ストレスが少なくて稼げるタクシー会社なら辞めたりしない。
離職率の高いタクシー会社に勤めるなら稼ぐのは至難の業であると覚悟して就職しないといけない。
世間からの見てくれが良いのに離職率が高いタクシー会社は多い。
高級な車種が多いとかサービスが優秀やとかタクシー会社を外見だけで判断してはいけない訳やね。
とある見てくれの良いタクシー会社♡は離職率が異常
世間からの良い評価を武器にして、
コロナ以前から、ド素人だけを掻き集めて振るって捨てていく採用を繰り返してる。
捨てるというのは、解雇ではない。
要らなくなったドライバーに対して、タクシーの仕事が嫌になるように仕向けて自主退社に追い込むという事。
希望を持ってタクシードライバーになった人をタクシー業を嫌いにさせて自主退社に追い込むやり方は人道的に容認できない。
自主退社する時は当然のように二種免許その他費用は回収される。
今日も明日も、何も知らないド素人がそのタクシー会社に面接に向かってる。
その見てくれの良いタクシー会社の実情を知れば知る程、虫唾が走る。
あまりに悪質なので実名♡を公表して被害者が増えないようにしたいが、大人の事情で出来ないのが悔しい。
二種免許費用の2年縛りについては、別の機会に詳しく解説しようと思う。
最後の給料がロクに貰えずに、無一文同然で自主退社させられたらどうなる?
切り捨てられた人のその後を生活など微塵も考えてない。
それはタクシー会社だけが悪いのか?
そうとは言い切れないと思う。
応募する側も無知ではアカン。
別の例をあげてみる。
次月の生活費にも困ってるような人がタクシードライバーになるとしよう。
二種免許は申し込んで直ぐに行ける訳では無いし、
免許とってタクセンに行ったりなんだかんだと乗務を始めるまでに時間が掛かる。
個人差はかなりあるが、タクシーは仕事を覚えて稼げるようになるまでに掛かる月日が長い。
面接した翌日から働けて決まった日払いのお金が貰える仕事とは違う訳やね。
給与保証があるから大丈夫と言う意見もあるやろうけど、具体的な数字を見て欲しい。
例え25万の給与保証があっても、
前職の年収が高ければ、その給与から10万以上が引かれてしまう。
そんな場合は、給与保証があっても数ヶ月の間、家計が赤字になる場合もある。
判った?
貯金がゼロでタクシードライバーになったらアカンっちゅうこっちゃ。
そんな事も全部理解してから応募せんと気付いた時には手遅れで後戻り出来んようになってる。
貯金ゼロの人が、借金まみれの人に進化する。
無知が招いた地獄やな。
給与保証額が高ければ良いタクシー会社なのかと問われたら、そうとは言い切れない。
この給与保証についても別の機会に詳しく解説したい。
コロナ禍で不安定な時節やからこそ、
人それぞれの事情を良く聞いて、
今すぐ採用するのか、それとも十分な準備期間を取って計画的に採用するのかを決めるべきやと思う。
もちろん、貴方はタクシーは辞めときなはれ、と諭す勇気も大切。
会社の利益しか考えない安易な採用は、
その人の人生を狂わせる危険性も伴う。
何も調べず応募する人達にも、責任はあるが、
新しい職を探す人は冷静な判断が出来ないし正しい情報の入手も簡単では無い。
そう考えると、十分な説明も無く採用する側も無責任やと思う。
人を、モノ扱いするべからず。
人の、人生を軽く扱ってはいけない。
人の、人生設計まで見据えた、正しい採用。
その為の努力と手間を、惜しんではいけない。
KAZ
タクシー会社の選び方
第二話・二種免許の2年縛り