見学・50代前半の介護職の読者さんが会社見学に来ました。・・・2021年2月5日・金曜日

見学・50代前半の介護職の読者さんが会社見学に来ました。・・・2021年2月5日・金曜日

KAZ
「 ・・・。 」

彼は、40歳を過ぎた頃、

そこから先の転職が難しくなっていくのを想定して、

人生最後の仕事にしようと介護職を選んだ。

慣れない仕事ではあったが順調に経験を重ね、

ある程度の役職にも付けた。

仕事にも慣れ、このまま定年まで働くつもりでいた。

ところが、中間管理職となった彼は、

その立ち位置から生まれる上司との軋轢に悩み始める。

毎日のようにかけられる高圧的なプレッシャー。

穏やかには交われない上司との人間関係。

逆らえない立場にある彼のストレスは、

波のように静かに、とどまる事なく増幅していった。

ここから逃げたい。

けど、この歳からの転職は難しい。

判ってるけど、

このまま、この職場に居てたら心が壊れてしまう。

転職ー収入減ー生活苦

前向きになれる連想が出来ない。

仄暗い闇の中で藻がきながら、

インターネットの向こうに救いを求めた。

彷徨うネットの波の中で、

どうやってそこに辿り着いたのかは、覚えていない。

偶然、見つけたブログを毎日読むようになった。

そこには、

自分の未来に想定した事の無い仕事の毎日が綴られてた。

もちろん転職先の候補に、その職業は無かった。

タクシードライバー。

ほんとに偶然見つけただけ、

そんな仕事に興味を持つとか考えもしなかった。

この人、凄いなぁ、、

タクシードライバーって、そんなに楽しい仕事?

そんなイメージでタクシードライバーを見た事無かった。

もしかして俺でも楽しみながら稼げるんかなぁ、、

気になり始めた彼は、

そのブログを一番最初から読み直した。

そうなんやぁ、この人、最初から稼げてたんと違うんや。

最初から読むとイメージが掴みやすいなぁ、、

これってもしかして、俺にも出来るかも、、

いっかい、聞いてみよ、、

自身の現況と想いをしたためたメールを、

そのブロガーに送った。

こうして今日、彼は会社見学にやってきた。

多くの男が家族の為に働いてる。

そこにどんな苦労があろうが懸命に働いてる。

辛い事や、苦しい事があっても耐えて働いてる。

努力や忍耐力で乗り越えれる事もあるが、

心の弱さを守りきれなくなる時もある。

毎日働く職場がストレスの原因となれば、

いつか心が壊れてしまう。

タクシードライバーにストレスが無いとは言い切れない。

そやけど、ストレスを回避して働く方法はあるし、

毎日、同じ奴から高圧的なプレッシャーをかけられる事は無い。

ただし、決して楽な仕事では無いし、

自分に甘い人間では稼げない。

タクシー業を終の職業にする覚悟と、

俺の指導を素直に聞く気持ちが無ければ、

辞めといた方がいい。

覚悟、出来るか。 

KAZ

KAZ
「 ・・・。 」




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