教える・・2021年・7月
「 ・・・。 」
教える
他人の為に何か出来ますか？
道に迷う人を案内するぐらいなら出来ますか？
重い荷物で階段を登ろうとする人の荷物なら持てますか？
お腹を空かせた人にサンドイッチならあげられますか？
困ってる人の悩みぐらいなら聞いてあげれますか？
どの程度なら、
他人の為に何を出来るとか、考えた事ありますか？
俺は、
普段は他人の為に色んな事が出来るけど、
タクシーの同僚に限っては、全ての人に平等に接する事が出来ない。
この人の為ならばと、
そう思える人なら、
自分の大切な時間を割いて全力を出せるが、
そうでない人の為に、
自分の時間を使う気になれない。
人に稼ぎ方を教えた人にしか判らないと思うが、
かなり大きなエネルギーを必要とする。
稼ぎ方を教えるって簡単に言うけどな、
俺の教えるってのは、
小一時間で済むような内容とは違うねん。
自分の12時間乗務を日々こなしながら、
洗車して往復2時間の通勤時間と食事と風呂、、
毎日ブログを書き、
新人さんの日報をチェックしてから、
その残った時間で睡眠をとる。
休みの日でも新人さんの日報を毎日チェックしてる。
必要なアドバイスをしたり、
モチベーションを維持できるような環境を整えて、
稼げるようになるまでサポートしていく、
これが、俺の稼ぎ方を教える、や。
そうやって、
普通の人をエース級のドライバーに育てるんや。
な、俺の、教える、はな、
かなりの時間と体力と精神力を要するんや。
限られた時間を計画的に使わんと、
俺の睡眠時間が無くなってしまう。
それでも教え甲斐のある人に使う時間なら報われるが、
しょうもない奴に教えるのは、何倍もの時間とエネルギーがいる。
立場上、人の為に動くけど、
俺は内勤者と違ごうて普通のドライバーやから、
自分の給料はタクシー営業で稼がなアカンねん。
俺の時間と体力と精神力は無限では無い。
手厚く面倒を見れる人数には限界があるんや。
限られた時間をくだらん相手の為に無駄に使いたくない。
太鼓を叩くのであれば、音が鳴って欲しい。
鳴らぬ太鼓を、叩く虚しさには耐えられへんねん。
これからも、この人の為ならばと思える人だけをサポートする。
つまらん奴の為に貴重な時間を使わない。
教える側にも、
教わる側にも、
それなりの覚悟が必要。
何の覚悟もできて無いのに、
ヘラヘラと軽いノリで、
教えて貰うんが当たり前のように俺に近寄ってくるな。
「 ・・・。 」
