第十話・事故負担金とペナルティ・2021年・1月
事故負担金とペナルティ
これっ、第十話、だよねぇ。
あって欲しく無いけど、避けられない事故もある。
今まで事故した事が無い人でも、
運転するのが職業となると、その危険度は増してしまう。
今回のテーマは、そんな時の事故負担金とペナルティの話。
タクシー車両を不注意や不運で傷つけてしまった場合に、
その修理費の負担割合やペナルティについては、
必ず、面接で確認すべき事項です。
事故負担金の扱いは、タクシー会社によって千差万別。
一般的にこう、とかは言えないが、
ざっくり大まかに3通りに分けられる。
事故や不注意でタクシー車両を傷つけた場合。
1・過失割合に関係なくドライバー負担がゼロの会社。
2・過失割合に応じて定めた一定の限度額の範囲内でドライバー負担になる会社。
3・限度額など定め無く状況に応じてドライバーに修理費を負担させる会社。
タクシー各社は色んな思惑で規定を決めてると思うけど、
ドライバーの立場からみたら、1番目のが良いのかな。
うちの会社は、2番目のパターン。
3番目の定めの無いのは、嫌やな。
うちの会社が、
一定の限度額を決めてドライバー負担としてるのは意味がある。
それは、金銭的な痛みを伴わないと再び事故する確率が高くなるから。
俺も、そう思う。
けど、廃車になるような自損事故を起こしても、
定めた金額を超える負担をドライバーには求めてないし、過失割合も考慮してくれる。
厳しいようで、優しい処分やね。
事故の負担金がゼロの会社が良いような気もするが、
よくよく考えたら、
全ドライバーの稼いだお金が会社の運営資金になってて、そこから修理費などが捻出されてる。
て、事は、
事故しない優良ドライバーが間接的に事故の修理費などを負担してる事になる。
懲りずに何度も事故を起こすドライバーが一人居てるだけで莫大な会社の運営資金を失ってしまう。
その金、俺らが稼いだ金の、会社の取り分やろ。
運営資金として残れば、新しい車両の購入費用とかになる筈やのに、
何度も事故する奴のせいで、新しい車両が買えなくなったりするんや。
そんなん、納得できる?
やっぱ、金銭的な痛みを伴う方が、良いと思う。
ペナルティ
軽い自損事故で軽微な修理費であっても、
重いペナルティが課せらるタクシー会社があります。
以下は、読者さんから聞いた話です。
誰でも知ってる最大手タクシー会社の例ですが、
そのドライバーは自らの不注意で、
タクシー車両のボディでは無く底の部分を擦ってしまいました。
黙ってたら判らない様な傷やったけど、正直に会社に報告。
底部分の傷なので、請求された車両の修理費は大した金額では無かったのですが、
その軽微な自損事故に課されたペナルティに絶句する事になります。
、半期分のボーナスをカット。
、無線配車を6か月間停止。
酷いやろ、、俺も聞いた時は、もっかい聞き直した。
ここまでやると、ペナルティ、では無く、制裁、やね。
カットされたボーナスの金額と半年で稼げる筈の無線配車の売り上げを計算して、呆然とします。
その額、約、50万円。
家族の生活にも影響する大きな打撃となりました。
そのドライバーは、面接で十分に確認せずに最大手タクシー会社に就職した事を後悔しました。
直ぐにでも辞めたいと思ったけど、ここで一括償却の2年縛りが、更に彼を苦しめます。
彼は、ようやく気付きました。
自分は、このタクシー会社の部品であって、人間扱いされてない。
タクシー車両の底を擦って、このペナルティです。
ボディを擦ったら、一体どんなペナルティが待ってるんですかね?
これは最大手のタクシー会社で実際にあった最近の話です。
見てくれだけで大手タクシー会社を選ぶとこうなります。
事故でタクシー車両を傷付けた場合の負担金だけでなく、
タクシー会社が隠したがるペナルティも面接で確認しておいた方が良いですね。
まぁ、そんなん訪ねたところで本当の事は絶対に言って貰えないと思いますけどね。
KAZ
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